冬を追いかけろ

 

終わりゆく冬を追いかけて、北海道は網走に行って参りました。

 

2月になったのに、関東は日に日に暖かくなっていき、「待って?冬らしい冬来なかったのに、もう春なわけ???」という気持ちに耐えきれず、本気のダッシュで冬を追って北海道に行ってきました。

 

ヒートテック×3のガチ防寒をした私は、女満別空港を一歩出て、「え??全然寒くなくない?名折れ〜!!!」と思いました。でも、5分ほど外にいたら、それが間違いであると気づきました。完全防備してたからぬるく感じたけど、さすがマイナスの世界、死ぬほど寒いやん、と。

 

網走は、本当に人が優しくて、東京の人間の共感能力って3mm四方しか無いのかなって思った。

 

北海道、とにかく本当に寒くて最高だった。普段、冷えている部分と比べ物にならん位厚着してるのに、頬や目蓋などの露出しているかつ薄い皮膚の部分は、冷えて本当に真っ赤になって、「やば!!!!寒い!!!!最高!!!!!!!!」となった。デフォルトがマイナスの世界は違う。

 


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(写真が美しすぎてコラ画像かと思った一定の層へ︰自分でちゃんと撮りました、すごいやろ)

 

ちょうど

我々が北海道から帰る際、非常事態宣言がなされるなど、コロナウイルスの影響はとどまることを知らないなぁ。

 

そそくさと冬を切り上げて帰ってしまったので、寒さへの心残りがすごい。今日なんか、セーターとかコートとかその場で燃やしたくなるほど暑かった。今年は、桜も、統計至上、初めてっていうくらい早く咲いちゃうらしい。

 

わたしは、社会人になる前最後の春休み 〜モラトリアム〜 なのに、冬を名残惜しむことは出来ないし、3月のイベントはコロナウイルスのせいで軒並み中止で、から正直さみしい。卒業式すら中止だし。締まり悪〜い😭

 

でもまあ、しばらくすると、今のこの状況すら「青春」だなと思える日が来るのかなとおもいます。その日まで、青春の瞬きを信じて、さようなら!!

冬のいいとこ100選

 

 

冬の最も「良い」瞬間として、暖かい家から1歩外に出たときの最初の呼吸があると思う。

 

スーッと鼻から息を吸い込んだときの、鼻がツーンとする、刺すような冷気。あれがとても好きだ。

 

すごく冷たくて、ちょっと痛くて、ちょっと涙が滲むような感じなのだが、あれを感じるとき、「冬が来たなぁ〜〜」と感慨深く思う。

 

 

 

以下、冬のいいとこ羅列。

 

 

・朝の布団の離れ難さ。

 

 

・家の中の暖房で温めておいたコートとマフラーをして完全防備で外に出る瞬間の「勝った!!」という感覚。

 

 

・冬の朝のびっくりするほどの静けさ。

「今この街、誰もいないんじゃない!?」と思った矢先、10メートルくらい先、ほうきで道掃いてるおじいさんがいるとき。

 

 

・風がびゅうびゅう吹く駅のホームで、電車を待ちながらスマホを見ているとき。寒いから極力コートに手をしまって、風で片方落ちたマフラーを何度も直す瞬間。

 

 

・通勤快速を待つ各駅停車のドア際に立っていて、外の寒気と車内の暖気がせめぎ合う空気の中、「寒いからせめて閉めて…!」という気持ちと、コートと暖房でちょっとかいた汗と熱を冷ます心地よさの狭間にいるとき。

 

 

・気まぐれに近寄ったコンビニの自動ドアが開いて、温かい空気がぶわっと流れてくるとき。

 

 

ピザまんの伸びるチーズ。

 

 

・あんまんの熱すぎる胡麻あん。

 

 

・「寒いから夕飯は鍋にしようね」と言って鍋を始めると、暑くなって結局半袖になっちゃうとき。

 

 

・「半袖だとさすがにやっぱ寒いね」と脱いだセーターをまた着るとき。

 


・夜、ふと外の寒さを感じてみたくなって窓を開けたとき、遠くにあるはずの線路から電車の音がするとき。寒いから窓閉めたいけど、なぜかそのガタンゴトンという音を聞いてしまうとき。

 

 

・暖房の無い自室に、寒い寒いと言いながら入り、速攻で布団に潜り込んで、自分の体温で布団がだんだん温まっていくとき。完全に私のための空間が出来上がっていくまでの待ち時間。

 

 

・ずっと冬だと良いのに…と思うけど結局春になっちゃうところ。

 

 

 

あれ、結局13選にしかならんかったな。

残りは後約2ヶ月の冬を楽しみつつ探そうと思います。

 

 

ナイキのスニーカー

 

 

ずっと履いていたナイキのスニーカー(黒)を捨てた。

両足のつま先に穴が空いたからだ。

 

思えば、3年以上履いていた気がする。

ナイキの、生地がメッシュっぽくて、通気性がいいやつ。

 

ほんとはニューバランスのスニーカーが欲しかったけど、足の形と絶妙に合わなくて、ナイキにした。

 

ナイキのスニーカーは私の足にぴったり合って、どこに行くにも履いていた。(単純にスニーカーを2足しか持ってないからかも)

 

留学にも履いていった。

私の住んでいたビルバオは、以前にも書いたことがあるが、雨が多いところである。

 

メッシュ地のスニーカーに雨は大敵だ。

メッシュだと、どんどん雨が入ってくるからだ。

 

連日の雨で湿ったスニーカーだが、当時部屋の暖房はつかず、日も入らず、外に干していたらまた通り雨でビシャビシャという憂き目に会い続け、結果、めっちゃ臭くなってしまった。

 

各々みなさんで、臭いものを思い浮かべていただいて、それの3倍くらいのニオイかな。

 

なんとかせねば、と考えて、一度は電子レンジで極限まで温める?とかも考えたが、電子レンジにそんな臭いものを入れるのはテロ行為だし、たぶん溶けちゃうからやめて、何度も洗うことにした。

 

洗って、振り回して脱水して、友人の部屋で干させてもらったりした(その節はありがとう)。

 

ニオイは無くなり、その後暖房がついたことでしっかり乾かせるようになった。

 

 

帰国してからも一緒だったが、左のつま先に穴があいて私達の関係性は変わった。

 

はじめは、小さい穴だったし、「黒い靴下履けば大丈夫っしょ!」と思って履いていた。

 

でもそのうち、穴は大きくなっていき、私達の間には大きな溝ができてしまった。(あんまり履かなくなった)

 

そして、2つ目の穴が、右のつま先にも空いた。

ーーこれが決定打となってしまった。

 

 

 

 

3年間ありがとう、ナイキのスニーカー。

君はとっても履きやすくて、「もうナイキ以外のスニーカーは履けないな!」と何度も言った。

 

 

 

君とあちこち行けてよかった。

ーーロンドン、マドリード、レオン、サンジャンドリュズ、伊豆ーー。

どこも楽しかったね。

 

 

 

 

 

 

そうそう、君と別れた後、新しいスニーカーを買いました。

ソールがふかふかで、とても歩きやすいアディダスのスニーカーです。

君に似て、メッシュ地だけど、つま先には補強が入っていて、丈夫そうだよ。

雨にすぐ濡れちゃうところは君に似てる。

 

ナイキ以外も見てみることにしたんだ…視野を広げようと思って。

また、ナイキを履くことがあったらその時は、会って、ご飯でも食べに行かない?

 

焼き肉でもおごるよ。

てかぶっちゃけ、今付き合ってる人いんの?

火の恩恵

 

 

唐突に留学を振り返ろうと思う。

留学のうちの、最初の1週間あたりのみをだけど。

 

 

去年の8月の半ば、スペインはバスク地方で留学すべく、現地入り(?)した。

 

 

選んだホテルは、世界遺産にもなっている、世界最古の運搬橋の隣にあった。

外観が美しくて、WEBサイトの写真の部屋もとても綺麗だったのでそこに決めた。


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(ホテルの窓からの景色。きれ〜〜〜い)

 

私は、一緒に来た友人と、そこのホテルに1週間ほど滞在した。その1週間の間に半年住む家を探すのである。

 

 

美しい外観で期待は高まり、スタッフの心温まる対応でさらに期待を高め、いざお部屋!

 

 

部屋は、まず「広い!」という印象を受けた。

 

見て回ろう。

 

浴室、有り

トイレ、有り、

ベッド(大きい!)、有り

冷蔵庫(小さい)、有り

クローゼット、有り

セキュリティボックス、有り

 

いいホテルだ〜!!!その時は素直にそう思った。

しかし、これから、ここに足りないものに1週間苦しめられることになる。

 

 

 

ホテルを出て、周辺のスーパーに向かった。

食料は基本的にスーパーで調達しようと思っていたからだ。

 

スーパーは品物豊富で、パン(薄切り)、チーズ、生ハム、サラミ、ミックスサラダ、トマト、水などを買ってホテルに戻った。

 

買ったものから想像がつくと思うが、私達の部屋には、火を通す類のものが無かったのだ。

加熱せず食べられるものと言えば、サンドイッチに限られる。

(もっとあるような気がするが、その時はそれしか思い浮かばなかった。)

 

 

 

毎日、毎食、サンドイッチ。

変わるものといえば、ハムの枚数くらい。

正直2日と経たずに飽きた。

 

なので、持ち込んだ味噌汁を飲んでみよう!と思った。

お椀、箸は日本から持ち込んでいたため、水道の水を極限まで暖かくして味噌汁を作ってみた。

 

 

 

ぬるくてまずかった。

帰りてえ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

 

 

 

しかもこの時期、私は体調を崩していた。

飛行機やトンネルで耳が変になるときがあるが、常にその状態になってしまい、歩くとフラフラするし気持ち悪い。

外に食べに行けば他の食べ物があるかもしれない。

でも出ると気持ち悪い。

 

最悪のデススパイラルである。

 

飽きに飽きて、パンを使わずサラダだけにして食べてみたりもしたけど、飽き値(あきち)は最高潮なので何も変わらない。

 

 

 

一度、家探しの帰りにバーガーキングに行った。

そこで食べたバーガーは、最高に旨かった。

耳が変で味が良くわからなくても、心で美味しいと感じた。 

 

バーガーはかなり大きかったので食べきれず、ホテルに持ち帰って、夕飯もそれを食べた。

 

 

 

冷めててまずかった。

帰りてえ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

 

 

 

さっきまであんなにおいしかったのに…

暖かかったのに…

飼ってた可愛いひよこが死んでしまったような気持ちになった。

 

刻々と傷むレタス、パサパサになるパン、溶けてトロトロしてたらもっと美味しいチーズ、特筆すべきところの無いハム!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

たすけてくれ〜〜〜!!!!!!!!!!

 

 

 

 

そして、家が決まる。

 

 

入居初日。

同居人とみんなで、グラタンのようなものを作った。

 


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(記念すべき一皿。神々しく照らされている。)

 

 

うっっま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

加熱調理は最高。

刺し身すらも今はどうでもいい。

 

 

 

火を使うことを覚えたのは、人類最大の功績だ。

火を通すと、食べ物はこんなにも美味しい。

火を神格化したり、崇拝したりする気持ちが一瞬で分かった。

火、サイコー。だって美味しいもん。

 

火の恩恵を再認識したら、料理が楽しくなった。

半年の留学で学んだことの1つは、(ある程度)手際よく料理する方法かもしれない。

 

そしてそれを活かして、日本に戻った今も楽しんで料理できているような気がする。

 

 

 

最後に素晴らしいスペイン語の動詞を1つ。

 

gratinar オーブンで調理する


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あのときはありがとうな、オーブン。

 

昨日みた夢

 

 

時間帯はよくわからないが、まだ明るい時間だった。


わたしの家の、向かいのおばさんの家の窓を破って侵入しようとしている男を見ているところから始まる。
男のそばには女と子供が一人ずついる。

 

わたしは玄関から男の様子を見ている。


男は、こちらに気づいて、走ってくる。


あわてて玄関を閉めたが、男は閉まった玄関を力ずくで開けようとしてくる。しかもなにかわめいている。怖すぎる。

 

わたしは、家の中の弟に、鍵を締めるように言う。
わたしの両手はドアを必死で抑えることに使われていて、鍵をひねることができないからだ。


弟は、ボタンを押して鍵を締めるが、なぜか何度も押していて、鍵が締まったり開いたりする。そのたびに男が入ろうとする。わたしは「締めて!!!」など怒鳴っていた。

 

 

鍵が締まり、私はドアから手を離す。


男は尚もドアをゆすりながら、喚いている。弟は、話だけでも聞いてみたら、と言う。正気か?向かいのおばさん家の窓を破って入ろうとしていた奴だぞ?と思いながら、私はドアを薄く開け、男の話を聞く。

 

 

男は、食料を欲しているようだった。


自分には妻と子供がいて、何日も食事をとっていないという。(その割になぜか男は車でここまで来ている)


弟はその旨を父に話し、父は男に食料を分けようと言った。

 

 

私達は、なぜか大量にじゃがいもを備蓄していて、そのじゃがいもをなぜか必死で選別していった。
選別が終わる頃にはすっかり暗くなっていた。


20個くらい(あいまい)のじゃがいもを選び、男に渡す手はずとなった。


私は、長い間待たせてしまったし、じゃがいもをそのままの味で食べるのは大変だろうと、小さな瓶に塩を詰めた。

 

外に出てみると、家の前に並べてあるじゃがいもがほとんど虫に食われていて、私はそれをシャワーで洗い流した。(なぜ?)

 

(なぜ外にじゃがいもがたくさんあるのに男はおばさんの家に押し入ろうとしたのだろう?そしてなぜ律儀に私達が延々とじゃがいもを選別するのを待っていたのだろう?)

 

じゃがいもと塩を渡すと、男は感謝してもしきれないと泣いて喜んだ。


その喜び方が半端なくて、「もうこの世で一番嬉しい!貴重な塩までいただけるとは!!」みたいに泣きながら笑っていて、私は「なんか…じゃがいもなんかで申し訳ないな…」と思った。

そして「たしかうちに、青天の霹靂(米)の1キロの真空パックみたいなやつがあったなあ、あれもあげようかな」と思った。

 

しかし、男は私がそんなことを考えている間に普通に車で去っていった。

 

 


男が去ってしばらくした後、母が帰ってきた。

 

母に、今日こんなことがあったんだよ、と男の話をすると、母は突然つかみかかってきて、「なんでじゃがいもをあげたの!!?」と怒鳴った。

わたしは、「あんなにじゃがいもあっても食べ切れないだろ!!」と言い返し、母とつかみ合った。

 

母の指と爪が、わたしの肩にグイグイめり込む感覚を妙にリアルに覚えている。

 

 

そうこうしているうちに、玄関の方ですごい音がした。 

人の怒鳴り声もして、わたしと母は、サスマタ(そんなものうちにはない)を掴んで玄関に急いだ。

 

玄関には、わたしがさっきじゃがいもをあげた男がいて、父と弟と戦っていた(なぜ?)

 

私も臆することなく(なぜ?)、男の肩(なぜ?)をサスマタで掴んだ。

 

肩だったので、男にサスマタの棒部分を普通に取られ、男にリーチの長い武器を与えてしまった。

 

わたしたちは棒で、次々に円状に吹っ飛ばされる。マトリックスのやつ)

 

 

乱闘の末、わたしたちは男を家から追い出すことに成功する。

 

しかしなおも、わたしは男を追いかける。
家の前には、黒いワンボックスカーアルファードみたいなやつ)が停まっていて、仲間の男たちが二人いた。

 

わたしは、車に向かって走る。
車は走り出してしまったが、なおも追う。

 

すると、車にヤッターマンみたいな乗り方をしていた男に銃を突きつけられる。

 

(なぜか、男の、車に掴まって伸ばした腕の真っ直ぐさを鮮明に覚えている。)

 

うわ!撃たれる!?そういえば丸腰だ!と、思ったとき、目が覚めた。(お決まり)

 

 

 

起きたら、全身が強張っていて痛かった。


久しぶりに内容のある夢を見たぞ!と嬉しくて、しっかり覚えておこうとおさらいして、また寝た。

 

再び寝たら、おさらいをしたせいなのか、男がおばさんの家に押し入ろうとしているのを見て警察に通報するバージョンの夢をみた。

 

 

 

夢の面白さは、現実味の無さと辻褄の合わなさだと思う。昨日みた夢は、ストーリーらしきものがありつつも、それらがよい塩梅だったように思う。

 

夢があまりに現実的だったら、夢と現実の区別がつかないのではないだろうか。それとも現実的だと思っている方が夢なのか?

 

この夢は一体、

世界が終わったあとなのか?

やけに勇敢な、本来の私とはかけ離れた私は何なのか?

 

伏線は回収されません、夢だから。

 

夢診断とかはあまり信じていないけれど、深層心理に基づいた夢を見てるんだとしたら、色々と面白いですよね。

 

 

 

胡蝶の夢 - Wikipedia

👽こわい

 

皆さんは、前世とか来世を信じているだろうか。

まあ、本気で信じている人は少ないのではないだろうか。

前世とか来世なんてスピリチュアルすぎるし、死んだあとのことなんて今分かるはずがない。

でも、一度くらいは前世や来世について考えたことがあるんじゃないだろうか。

 

スペイン時代(時代、というほど長い期間でも昔でもないが)の私のルームメイトは、鳥がとても嫌いで、道で鳩に遭遇すると叫んだり跳んだり跳ねたりして、全身で拒絶していた。

 

理由もわからずとにかく嫌い!怖い!というものは、前世の死因に関わっている、という逸話があるそうだ。

そのことから、彼女は、「自分は前世で鳥葬にされた」と言っている。

 

私が訳もなく怖いものは、宇宙人だ。肌が灰色で、胴と手足が細長く、顔は逆三角形で目が大きく、顔のそれ以外のパーツは小さい奴が怖い。それ以外の形の宇宙人は怖くない。

プレデターとかはもう全然平気。

(宇宙人は、存在を信じているわけでは無いが、いないとも言いきれないんじゃないかなあ、と思っている。)

 

要するに、グレイタイプの宇宙人がこわい。

そのせいで宇宙人ポールすらちょっとこわい。ポールの見た目がこわい。

しかしこのタイプは、なぜか宇宙人の代名詞みたいになっているらしくメディア露出率がめちゃくちゃ高いので、自衛が大変である。特に夏のオカルト特番なんかは要注意。

 

ちなみに、さっきの前世理論でいくと、「私は前世で宇宙人👽に殺された」ことになってしまう。

 

 

対して、来世の話は、前世のものより話されているんじゃないだろうか。「生まれ変わったら何になりたい?」というアレだ。

人が数人集まったときに話される話題ランキング20位くらいには入っているはずだ。

 

「生まれ変わったら男がいい?女がいい?」とか、「人間?動物?」とか、引き出しは無限だ。

 

この話を仲間内ですると、その人の深層心理のようなものが垣間見えるような気がして面白い話題である。

 

私は、屋久(自我が芽生えたときから樹齢1000年超だといい)か、身長190センチの屈強なアメリカ人男性に生まれたい。

 

屋久杉になれば、人間が逃れられない感情や人間関係のしがらみからも解放される。しかも、絶対に伐採されない不動の地位を築いている。まさに植物界の勝ち組と言える。

 

できれば屋久杉に生まれたいしまた人間をやり直すのは嫌なのだが、万が一人間に産まれてしまったら、屈強なアメリカ人男性がいい。

とにかく頑強な肉体を持ち、その肉体があれば全てを切り開いて行けそうに思えるのに、それに加えてさらに勉強などして賢さを兼ね備えたパーフェクトヒューマンになる。

人間に生まれてしまった以上、彼もそれなりの苦労をしたり悩んだりするだろうが、そこは肉体の力と鍛えあげた精神力でなんとかできるだろう。

 

俄然、来世が楽しみになってきた。

宇宙人に生まれないことだけ願っておこう。

 

ちなみに、タイトルの👽こわいってのは、別に饅頭こわいのオマージュでは無いので、宇宙人を実は求めてるとかではないです

宇宙人ポール (字幕版)
 

 

アンビバレント

 

先日、大学の講義でSとMは対義的なものではなく、SはMの性質を併せ持ち、MはSの性質を併せ持つ、と習った。SはMの求めるものを理解できるからこそSたりえて、逆もまた然りということであり、両者が入れ替わることはSM界隈ではよくあることなのだそうだ。

 

どんな講義だよ、と思われるかもしれないが、私はこれを聞いて、やはり人間は両義的な面を併せ持つアンビバレントな生き物であると確信したのだった。

 

「お腹がいっぱいだけど甘いものが食べたい」「忙しいって分かってるけどやりたくなくてやらない」

 

人間は、常に自己の欲望と理性的に行わなければならないことに挟まれて生活している。

 

欲望のままに動いたら、社会的な死が訪れてしまう…!というピンチが多い人間社会。自分の本当にやりたいことはなかなかできないですよね。

 

私も本当ならば一日中動物園で、ゴリラの檻の前で彼らを眺め、一日の終わりにはすこしコミュニケーションが取れるようになったりしたいな…と思いながら生活している。しかしそれはできない。私のような人間がこんな夏の暑い日、家族連れの多く訪れる動物園で開園から閉園までゴリラの檻の前に座っていて、時々ゴリラに呼びかけるような行動をとっていたとしたら、怖すぎるからだ。

動物園で、「キリンさ〜ん!ゴリラさ〜ん!!!」と大声で叫ぶのが許されるのは小学生までなのだ。

 

私は、本当ならばゴリラに話しかけてじっくり時間をかけてコミュニケーションを取りたいところを、自分の社会的な面子を保つために、ゴリラの檻の前に来ても、

「わ〜!!ゴリラだ〜!私ゴリラ好きなんだよね〜…あ、寝てる笑 かわい〜〜」

と、リアクションを最低限に抑えている。

 

「ウォ〜〜〜〜ッッッゴリラ!!!!!でけえ〜!!!!かっけえ〜〜!!!!ウホウホウホ!!!!あっウホウホってのはゴリラへのステレオタイプかな!??実際はどうやって鳴くんだろう聞いたことないな!!!?ちょっと鳴いてみてくれませんか!!!!!!?」

 

と叫び出したいところを抑えているのである。

 

自分を律せよ。

自分の手綱を持つのだ…………………

 

社会的な自己、本当の自己、これらを併せ持ちながらうまいこと人間社会の綱を渡っていく………

これこそが人間に求められている、「理性」であり、それが故に「理性」の無い人間は、社会で浮いてしまうのかもしれない。

 

でも、社会から自分への役割期待を逃れた先にこそある、真の自分をさらけ出す悦びっていうのもあるかもしれないですよね?それがSとMの交代に表れているんですよね?ゴリラに話しかけても良いってことですよね?仮面(ペルソナ)を外してもいいですか?

 

ね、ゴフマン先生?そうなんでしょ???いいでしょ?

 

というわけで、今週末は動物園に行きたいと思います。

ゴリラの檻の前で見かけても、無視してください。

さようなら。

 

アーヴィング・ゴッフマン - Wikipedia