冬のいいとこ100選

 

 

冬の最も「良い」瞬間として、暖かい家から1歩外に出たときの最初の呼吸があると思う。

 

スーッと鼻から息を吸い込んだときの、鼻がツーンとする、刺すような冷気。あれがとても好きだ。

 

すごく冷たくて、ちょっと痛くて、ちょっと涙が滲むような感じなのだが、あれを感じるとき、「冬が来たなぁ〜〜」と感慨深く思う。

 

 

 

以下、冬のいいとこ羅列。

 

 

・朝の布団の離れ難さ。

 

 

・家の中の暖房で温めておいたコートとマフラーをして完全防備で外に出る瞬間の「勝った!!」という感覚。

 

 

・冬の朝のびっくりするほどの静けさ。

「今この街、誰もいないんじゃない!?」と思った矢先、10メートルくらい先、ほうきで道掃いてるおじいさんがいるとき。

 

 

・風がびゅうびゅう吹く駅のホームで、電車を待ちながらスマホを見ているとき。寒いから極力コートに手をしまって、風で片方落ちたマフラーを何度も直す瞬間。

 

 

・通勤快速を待つ各駅停車のドア際に立っていて、外の寒気と車内の暖気がせめぎ合う空気の中、「寒いからせめて閉めて…!」という気持ちと、コートと暖房でちょっとかいた汗と熱を冷ます心地よさの狭間にいるとき。

 

 

・気まぐれに近寄ったコンビニの自動ドアが開いて、温かい空気がぶわっと流れてくるとき。

 

 

ピザまんの伸びるチーズ。

 

 

・あんまんの熱すぎる胡麻あん。

 

 

・「寒いから夕飯は鍋にしようね」と言って鍋を始めると、暑くなって結局半袖になっちゃうとき。

 

 

・「半袖だとさすがにやっぱ寒いね」と脱いだセーターをまた着るとき。

 


・夜、ふと外の寒さを感じてみたくなって窓を開けたとき、遠くにあるはずの線路から電車の音がするとき。寒いから窓閉めたいけど、なぜかそのガタンゴトンという音を聞いてしまうとき。

 

 

・暖房の無い自室に、寒い寒いと言いながら入り、速攻で布団に潜り込んで、自分の体温で布団がだんだん温まっていくとき。完全に私のための空間が出来上がっていくまでの待ち時間。

 

 

・ずっと冬だと良いのに…と思うけど結局春になっちゃうところ。

 

 

 

あれ、結局13選にしかならんかったな。

残りは後約2ヶ月の冬を楽しみつつ探そうと思います。